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EOS R10におすすめのレンズ:手ブレ補正のないボディで失敗しない選び方

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EOS R10は、キヤノンのAPS-CのEOS Rの中で、動きものを撮る力と価格のバランスがいちばんいいカメラです。2420万画素のセンサー、メカシャッターで15コマ/秒・電子シャッターで23コマ/秒の連写、そして本体は約429g。入門機でありながら、被写体検出は上位機と同じ仕組みです。

レンズ選びで唯一気をつけたいのが、ボディ内手ブレ補正を積んでいないことです。この記事では、その前提でR10に合うレンズを用途別に選びました。仕様の数値はメーカーの公表値です。

結論:目的別の1本

やりたいこと選ぶレンズ質量35mm判換算
キットの次の1本RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM270g88-336mm
飛行機・野鳥までRF100-400mm F5.6-8 IS USM635g160-640mm
1本で旅行も望遠もTAMRON 18-300mm F/3.5-6.3620g約29-480mm
室内・夕方に強い標準TAMRON 17-70mm F/2.8 VC525g約27-112mm
背景を大きくぼかすRF50mm F1.8 STM160g80mm相当

迷ったら、キットのRF-S18-150mmに望遠を1本足すのがいちばん効果が見えます。手持ちで夜や室内を撮ることが多いなら、補正(VC)付きのTAMRON 17-70mmが先です。

R10でレンズを選ぶ前に知っておきたいこと

ボディ内手ブレ補正がない:名前の「IS・VC・OS」を見る

R10の仕様には「手ブレ補正機構 非搭載」と書かれています。つまり手ブレを抑える働きは、レンズ側の補正にまかせることになります。レンズ名のIS(キヤノン)、VC(タムロン)、OS(シグマ)が、その目印です。EOS R7のように本体に補正のある機種なら補正なしのレンズも気軽に選べますが、R10では夜・室内・望遠で差が出ます。

補正のないレンズを使うときは、シャッター速度を「1÷換算焦点距離」より速めに保つのが目安です。50mmのレンズなら換算80mmなので、1/80秒より速く。段数の考え方は手ブレ補正の「段数」とはで説明しています。

1.6倍で望遠が伸びる

APS-Cなので、同じレンズでもフルサイズより約1.6倍大きく写ります。100-400mmは160-640mm相当、55-210mmでも336mm相当です。フルサイズで同じ画角を得るには大きく重いレンズが必要になるので、望遠を撮りたい人ほどR10の軽さが効いてきます。

RF-Sは本数が少ない。フルサイズ用RFとサードパーティーも候補に

APS-C専用のRF-Sレンズは本数が限られます。望遠は55-210mmまでなので、それ以上はフルサイズ用のRFレンズから選びます。いまはシグマ・タムロンのAPS-C用レンズもRFマウントで買えるので、明るいズームの選択肢は以前よりずっと広くなりました。

望遠:R10でいちばん変化が大きい1本

RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM:軽さで選ぶ(換算88-336mm)

約270gと軽く、R10に付けても700gほどに収まります。手ブレ補正を内蔵しているので、補正のないR10と相性がいい1本です。運動会や公園の鳥、旅先の遠景ならこれで足ります。開放F値は望遠端でF7.1と暗いので、屋内の競技には向きません。

同じくらいの価格帯にRF75-300mm F4-5.6もありますが、こちらは手ブレ補正を持たず、AFもゆっくりです。R10に合わせるならRF-S55-210mmのほうが扱いやすく、2本の比較でも違いがはっきり出ます。

RF100-400mm F5.6-8 IS USM:640mm相当まで届く(換算160-640mm)

フィルター径67mmの細身で、約635g。400mm級とは思えない小ささで、R10に付けても1.1kg弱です。非Lレンズとは思えない鋭さがあり、四隅まで解像が安定しています。手ブレ補正も入っているので、R10でも望遠端を手持ちで狙えます。

望遠端F8は暗めなので、晴れた屋外が主戦場です。夕方や曇りの日はISOが上がることを見込んでおいてください。飛行機や野鳥にどれくらいの焦点距離が要るかは、飛行機撮影のレンズの選び方に撮影データからまとめています。

RF70-200mm F4 L IS USM:明るさと写りを優先(換算112-320mm)

ズーム全域F4で約695g。望遠側の長さはRF100-400mmに及びませんが、開放F値が1段以上明るいぶん、体育館や夕方でもシャッター速度を稼げます。補正もLレンズらしく強力で、R10のような補正のないボディでは効きの差を感じやすい組み合わせです。縮めたときの全長が短く、バッグに収めやすいのも利点です。

1本で済ませる:高倍率ズーム

RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM:キットの標準(換算約29-240mm)

R10のレンズキットに選べる高倍率ズームで、約310g。広角から中望遠まで1本でまかなえて、最短0.17mまで寄れます。R10と合わせても739gなので、日常の持ち歩きはこれ1本で十分です。もう一つのキットレンズRF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM(約130g)は小ささが魅力ですが、望遠側が72mm相当で止まるので、後から望遠を足す前提の人向けです。

TAMRON 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD:遠くまで1本で(換算約29-480mm)

R10に付けると480mm相当まで届く16.7倍のズームです。どの焦点距離でも解像が安定していて、昔の高倍率ズームのように絞り込んだり広角側を避けたりする工夫が要りません。周辺減光も全域で少なく、望遠側でもAFは速く迷いません。補正(VC)付きなので、R10でも安心して望遠端を使えます。

約620gで、広角側では最短15cmまで寄れます。気になる点は、18mmで水平線がわずかに曲がることくらいです。広角端を16mmまで広げたいならSIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSもあり、こちらも補正を内蔵しています(2本の比較)。

標準ズームを明るくする

TAMRON 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD:R10にいちばん合うF2.8(換算約27-112mm)

ズーム全域F2.8のまま112mm相当まで届く標準ズームです。レンズ内に補正(VC)があるので、ボディ内補正のないR10ではこの1本の安心感が際立ちます。約525gという数字ほどの重さを感じさせず、ズームリングの重さも絶妙です。室内の子ども、夕方の街、料理まで、これ1本で暗さに困らなくなります。

SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN:軽さ優先のF2.8(換算約29-80mm)

約290gと軽く、キットレンズと変わらない大きさでズーム全域F2.8になります。最短0.121mまで寄れて、最大0.36倍の接写もできます。ただし手ブレ補正を持たないので、R10では暗い場所のシャッター速度に気を配ってください。明るさと軽さを取るか、補正を取るかで、TAMRON 17-70mmと選び分けることになります(2本の比較)。

広角:16mm相当の広さを足す

RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM:小ささで選ぶ(換算16-29mm)

約150g、しまえば全長約45mmの沈胴式で、バッグの中でほとんど場所を取りません。16mm相当の広さはキットでは撮れない画で、AFで14cmまで寄れるので、花に近づいて背景に空を大きく入れる撮り方もできます。補正内蔵なのもR10向きです。弱点は開放F値の暗さで、星空や夜景には力不足です。

TAMRON 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD:夜景まで撮る広角(換算約18-32mm)

F2.8通しの広角ズームで、約335g。頭上にそびえるビルを地面ごと収めるような構図でも、四隅まで中央と大差なく解像し、歪みも気になりません。太陽が画面に入る逆光でも、フレアやゴーストが出にくいレンズです。補正は持たないので、夜は三脚か、F2.8の明るさを生かしてシャッター速度を確保してください。

同じF2.8でさらに広いSIGMA 10-18mm F2.8 DC DN(約260g)との違いは比較ページにまとめています。

単焦点:背景をぼかす、寄って撮る

RF35mm F1.8 MACRO IS STM:補正付きの標準単焦点(換算56mm)

約305gで、R10では56mm相当の標準になります。単焦点としては珍しく手ブレ補正を内蔵しているので、補正のないR10と組むには最有力です。最短0.17mまで寄れる0.5倍のハーフマクロとしても使え、料理や小物を大きく写せます。1本で標準とマクロを兼ねられるのが強みです。

RF50mm F1.8 STM:いちばん手軽なぼけ(換算80mm)

手のひらで隠れるほど小さく、約160g。R10では80mm相当になり、人物の上半身や小物を背景ごとぼかして撮るのに向きます。開放F1.8ではピントを置いた部分がくっきりしたまま背景が柔らかくぼけ、F11まで絞れば画面の隅まで解像します。補正はありませんが、明るいぶんシャッター速度を稼げます。

SIGMA 30mm F1.4 DC DN:APS-C用の標準(換算48mm)

APS-C用に作られたF1.4の単焦点で、約280g。R10では48mm相当と、人の見た目に近い画角になります。F1.4の明るさは、補正のないボディで夜を撮るときの助けになります。人物をもっと大きく写したいなら、90mm相当になるSIGMA 56mm F1.4 DC DN(約285g)が候補です。

組み合わせ例(R10本体込みの重さ)

目的レンズ合計の重さ
いちばん軽くRF-S18-45mm約559g
日常の持ち歩きRF-S18-150mm約739g
風景の旅RF-S10-18mm + RF-S18-150mm約889g
1本で旅行も望遠もTAMRON 18-300mm約1,049g
運動会・空港RF100-400mm + RF-S18-150mm約1,374g

おすすめは「運動会・空港」の2本です。29mmから640mm相当までを1.4kgでまかなえて、どちらのレンズにも手ブレ補正が入っています。

よくある質問

R10とR7、レンズ選びはどう変わりますか

付けられるレンズは同じです。違いはボディ内手ブレ補正で、補正のあるR7は補正なしの単焦点やサードパーティーのズームも気軽に選べます。R10では、夜や望遠でIS・VC・OS付きを優先したほうが失敗が減ります(2機種の比較)。

R50とR10で、おすすめのレンズは違いますか

どちらもボディ内補正がないので、考え方は同じです。R10のほうが連写とグリップに余裕があるぶん、望遠を付けたときの扱いやすさで差が出ます(2機種の比較R50のレンズ選び)。

一眼レフ用のEFレンズは使えますか

マウントアダプター(EF-EOS R)を使えば、EF・EF-Sレンズを付けられます。手ブレ補正付きのEFレンズなら、R10でも補正がそのまま働きます。手元に望遠があるなら、まずそれを付けてみるのが安上がりです。

動画の手ブレはどうしたらいいですか

R10は動画用の電子ISを使えます。画角が少し狭くなる代わりに揺れを抑えられるので、歩きながら撮るときはこれを併用してください。補正付きレンズと組み合わせると、さらに安定します。