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EOS R50におすすめのレンズ:キットの次に足す1本を用途別に

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EOS R50は、キットレンズのままでも十分きれいに写るカメラです。それでもレンズを1本足すと、撮れる写真の「種類」が変わります。キットでは入りきらなかった景色が入る、背景が溶けるようにぼける、遠くの飛行機が画面いっぱいになる。どれも設定ではなく、レンズでしか変えられない部分です。

この記事では、R50に付けられるレンズを用途別に選びました。焦点距離や明るさ、重さといった数字だけでなく、写りや操作のくせ、R50と組み合わせたときの釣り合いまで踏み込んで書いています。仕様の数値はメーカーの公表値です。

結論:目的別に選ぶならこの1本

やりたいこと選ぶレンズ質量35mm判換算
広い景色や室内を入れたいRF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM150g16-29mm
背景をぼかして人や物を撮りたいRF50mm F1.8 STM160g80mm
いつも持ち歩きたいRF28mm F2.8 STM120g45mm
飛行機・動物・運動会RF100-400mm F5.6-8 IS USM635g160-640mm
レンズ交換をやめたいRF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM310g29-240mm

迷ったら、最初の1本は広角のRF-S10-18mmをおすすめします。キットの18-45mmと画角が重ならず、写真の変化がいちばん大きいからです。

R50でレンズを選ぶ前に知っておきたい3つのこと

1. 焦点距離は1.6倍して考える

R50はAPS-Cサイズのセンサーなので、レンズに書かれた焦点距離の約1.6倍の画角で写ります。フルサイズ用のRF50mmを付ければ80mm相当、キットの18-45mmは29-72mm相当です。レンズ選びでは、この換算後の数字で「広い・狭い」を判断してください。

キットレンズ質量35mm判換算届かない範囲
RF-S18-45mm130g29-72mm28mmより広い画角
RF-S55-210mm270g88-336mm340mmより先

2. ボディに手ブレ補正がないので、レンズ側の補正が効いてくる

R50は本体に手ブレ補正を持っていません(キヤノンのAPS-CのEOS Rで本体に補正があるのはR7だけです)。つまり、手ブレを抑えられるかどうかはレンズ次第です。レンズ名に「IS」と付くものには補正があり、付かないものにはありません。

日が傾いた街や室内では、ISOを上げてもシャッター速度が1/15〜1/80秒あたりまで下がる場面がよくあります。本体に補正がなく、高感度のノイズもフルサイズより出やすいAPS-C機では、こうした場面でレンズ内の補正が心強い存在になります。ISOを上げすぎずに済むからです。

反対に、明るい単焦点(RF50mm F1.8やRF28mm F2.8)には補正がありません。暗い場所では、シャッター速度を「焦点距離×1.6」分の1秒より速くするのが目安です。RF50mmなら1/80秒、動く人を撮るなら1/250秒くらいを保ってください。

3. RFレンズはそのまま使える。フルサイズに移る予定があるなら要注意

R50には、APS-C用の「RF-S」レンズと、フルサイズ用の「RF」レンズの両方が付きます。RF-Sは小さく軽く、価格も抑えめです。一方、将来フルサイズのEOS R(R8など)に移る可能性があるなら、RFレンズはそのまま持っていけますが、RF-Sレンズはフルサイズ機では画面の中央だけを使う撮影になります。

この記事の選び方は、「当面R50で楽しむなら身軽なRF-S、いずれフルサイズも考えるなら単焦点や望遠はRF」です。

広角:いちばん写真が変わる1本

キットの18-45mmは、広角端が29mm相当です。スマートフォンの標準カメラ(多くは24〜26mm相当)より狭く、「広く撮りたいのに入らない」と感じやすい画角です。広角レンズを足すと、このもどかしさがなくなります。

RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM:最初の1本

換算16-29mmで、キットとちょうどつながる画角です。ズームとは思えない小ささで、R50と組み合わせても大きさの釣り合いがよく取れます。質量約150g、しまえば全長約45mmの沈胴式で手のひらに収まり、バッグの中でほとんど場所を取りません。

16mm相当の広さは、キットでは撮れない画です。高いビルを見上げる、狭い室内を広く見せる、雄大な風景を入れる。寄る力もあり、AFで14cm、マニュアルフォーカスなら10mm側で8.6cmまで近づけます。花の手前に寄って背景に空を大きく入れる、といった撮り方ができます。

弱点は開放F値の暗さ(F4.5-6.3)です。星空や夜の街を手持ちで撮るなら、次のF2.8のズームのほうが有利です。

SIGMA 10-18mm F2.8 DC DN:夜景や星空まで撮るなら

夜景や星空まで撮りたいなら、ズーム全域F2.8のレンズが選択肢になります。RF-S10-18mmの広角端(F4.5)と比べて1段以上明るく、望遠端(F6.3)となら2段以上の差です。同じ明るさで撮るなら、シャッター速度を2倍以上速くできます。

約260gと小さく、ズームのどこを使っても画面の端まで解像が崩れません。10mm・開放F2.8で足元の草花に寄れば、広角でも背景がしっかりぼけます。広角ズームに明るさを求めつつ、R50の身軽さも崩したくない人に合う1本です。

TAMRON 11-20mm F2.8 Di III-A RXD:逆光に強い明るい広角

こちらもズーム全域F2.8の広角ズームで、換算約18-32mmです。約335gで、R50くらいの小さなボディにも見た目がなじむ大きさです。太陽を画面に入れた逆光でもフレアやゴーストが出にくく、朝日や夕日を正面に入れる風景にも向きます。

SIGMA 10-18mmとの違いは、広角端(換算16mmと約18mm)と、望遠端の長さ、重さです。どちらもレンズに手ブレ補正がないため、R50では補正がまったく効かない組み合わせになります。暗い場所では、F2.8の明るさを生かして速いシャッターを稼ぐ使い方になります。2本の違いは比較ページにまとめています。

RF-S14-30mm F4-6.3 IS STM PZ:動画も撮るなら

電動ズーム(PZ)のレンズで、ズームしても全長が変わりません。リングを大きく回すと速く、少しだと遅くズームするので、数字を見ずに感覚で画角を決められます。約5段分のレンズ内補正があり、ISOを上げたくないAPS-C機でも夜景を手持ちで撮りやすくなります。

換算22-48mmで、腕を伸ばした自撮りでも顔と背景をほどよく入れられる広さがあります。ただ、焦点距離の数字で構図を組みたい人は、電動ズームの操作に慣れるまで少し戸惑うかもしれません。写真だけなら10-18mm、自撮りやVlogもするならこちら、という選び分けです。

単焦点:背景をぼかす、暗い場所で撮る

キットレンズとの違いがはっきり出るのが、開放F値の小さい単焦点です。キットの18-45mmは望遠側でF6.3ですが、F1.8の単焦点はそれより約3.5段明るく、背景のボケも比べものにならないほど大きくなります。

RF50mm F1.8 STM:人物と物撮りに(換算80mm)

R50では80mm相当の中望遠になり、人物の上半身や、テーブルの上の小物を背景ごとぼかして撮るのに向きます。約160gで、レンズを付けたままでもR50は小さくまとまります。

開放F1.8で花びらにピントを置くと、後ろの花が柔らかくぼけて、画面全体が明るく軽やかに仕上がります。F11まで絞ると画面の隅まで解像するので、風景にも使えます。小さく手頃な価格のレンズですが、1本持っておく価値のある単焦点です。

R50で使うときの注意は2つです。80mm相当は室内では画角が狭く、上半身を入れるのに2m以上下がる必要があります。そして補正がないので、暗い室内では1/125秒程度を保つためにISOが上がりがちです。マニュアルフォーカスを使うにはカメラ側での設定が必要な点も覚えておいてください。

RF28mm F2.8 STM:付けっぱなしにするなら(換算45mm)

厚さ約25mm、約120gのパンケーキレンズです。R50(約375g)と合わせても495gで、500mlのペットボトルとほぼ同じ重さになります。

APS-C機に付けると45mm相当になり、料理やテーブルフォトを自然な遠近感で撮れます。フォーカスリングを設定変更用のリングに切り替えられ、ISOなどを割り当てればファインダーから目を離さずに操作できます。開放F2.8でも、キットのズームより背景や街灯の光を大きくぼかせます。

単焦点としては明るさが控えめ(F2.8)なのが弱点です。ボケを最優先するならRF50mm F1.8、持ち歩きやすさ最優先ならこちら、と分けて考えてください。

RF24mm F1.8 MACRO IS STM:補正があって寄れる単焦点(換算38mm)

R50ユーザーにとって、実はいちばん使いやすい単焦点かもしれません。明るいF1.8、最大0.5倍まで寄れるハーフマクロ、そしてレンズ内の手ブレ補正を1本で備えているからです。本体に補正のないR50では、「単焦点なのに補正がある」ことが大きな意味を持ちます。

最短0.14mまで寄っても、風に揺れる花にAFがついてきます。広角の単焦点では珍しく手ブレ補正付きなので、夜はシャッター速度を思い切って下げられます。R50では38mm相当になり、日常のスナップにちょうどよい画角です。

同じ仕組みのRF35mm F1.8 MACRO IS STM(換算56mm)もあります。最短17cmまで寄れ、キットでは撮れない近さで花や小物を写せます。ただしF1.8の開放ではピントの合う範囲がごく薄いので、ピントの位置には気を配ってください。

RF45mm F1.2 STM:ボケを最大にしたいなら(換算72mm)

F1.2という明るさを、約346gの大きさで実現したレンズです。開放F1.2のボケは大きく滑らかで、被写体が浮き立つような立体感が出ます。開放ではやや柔らかく、絞ると画面の端まで鋭くなるので、1本で写りを使い分けられます。

R50では72mm相当で、RF50mm F1.8(80mm相当)とほぼ同じ使い方になります。価格と重さを抑えるならRF50mm、ボケの大きさを取るならRF45mmです。違いは比較ページにまとめました。

SIGMA 12mm F1.4 DC:星空や夜景を広く撮るなら(換算19mm)

換算19mmでF1.4という、APS-C用としては珍しい明るい超広角単焦点です。F1.4の超広角とは思えない小ささ(約250g)で、絞りリングで左手だけで絞りを変えられるので、テンポよく撮れます。暗い場所でISOやシャッター速度に余裕が出るのが最大の利点です。

RF-S10-18mmの広角端(F4.5)と比べると3段以上明るく、同じシャッター速度ならISOを約10分の1に抑えられます。星空のように何秒も露光する撮影では、この差がノイズの量にそのまま表れます。ただしレンズに手ブレ補正はないので、夜景を手持ちで撮るときは、明るさで稼いだぶんを速いシャッターに回してください。

望遠:キットの55-210mmの先へ

ダブルズームキットの55-210mmは336mm相当まで届き、運動会や公園の鳥なら十分なことが多いレンズです。空港の飛行機や、警戒心の強い野鳥を撮ると「もう少し大きく写したい」と感じるはずで、そのときが次の望遠の出番です。

RF100-400mm F5.6-8 IS USM:飛行機と動物に(換算160-640mm)

飛行機を撮る立場から、R50ユーザーにいちばん勧めたい望遠がこれです。フィルター径67mmの細身で、質量は約635g。100-400mmとは思えない小ささで、「気軽に持てる望遠は300mmまで」という思い込みを変えてくれるレンズです。

非Lレンズとは思えない鋭さで、四隅まで解像が安定しています。一眼レフ時代の定番だったEF100-400mm Lと同じ焦点域で、飛行機やスポーツにちょうどよい画角です。流し撮り専用のモードはありませんが、流し撮りでも被写体の動きに合わせて補正が自然に働きます。

R50に付けると640mm相当になり、望遠端のF8は暗めです。晴れた空港なら問題ありませんが、夕方はISOが上がります。もう1つ、R50は小さいぶん、重い望遠を付けて動くものを追うとグリップの浅さを感じやすくなります。動きものが中心なら握りのしっかりしたR10、持ち歩きならR50という選び方になります(R10とR50の比較)。R50で使うときは、左手でレンズを下から支えて構えると安定します。

標準ズームを良くする、または1本で済ませる

SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN:キットと同じ画角で、全域F2.8

換算29-80mmで、キットの18-45mmとほぼ同じ範囲を、ズーム全域F2.8で撮れます。約290gと軽く、R50との釣り合いも崩れません。画角はそのままで、写りと明るさを上げたい人に向く1本です。

キットの18-45mmは望遠側でF6.3なので、45mm付近ではF2.8のほうが2段以上明るく、背景のボケも大きくなります。レンズに手ブレ補正はないので、暗い場所では明るさで補う使い方になります。

SIGMA 17-40mm F1.8 DC | Art:単焦点の明るさをズームで

ズーム全域F1.8という、F2.8よりさらに明るいズームです。40mm・開放F1.8のボケは大きく美しく、開放から細かな質感まで描きます。ズームしても全長が変わらないので構えたときのバランスが保たれ、AFも静かで速く、浅いピントでも迷いません。

ただし約535gで、R50(約375g)より重いレンズです。前が重くなるので、左手でレンズを支える構え方になります。「F1.8の単焦点を何本も持ち歩く代わり」と考えると納得できる重さです。18-50mmとの違いは比較ページをどうぞ。

RF-S18-150mm F3.5-6.3 IS STM:2本を1本にまとめる

換算29-240mmで、ダブルズームキットの2本分をほぼ1本でまかなえます。約310gです。性能を上げるためではなく、レンズ交換の手間と荷物を減らすための選択です。専用の望遠や明るい単焦点には写りで及ばないことは理解したうえで選んでください。旅行でレンズ交換をしたくない人には、いちばん満足度の高い1本になります(18-45mmとの比較)。

組み合わせ例(R50本体込みの重さ)

レンズは1本ずつではなく、組み合わせで考えると失敗しにくくなります。R50本体(約375g)を含めた合計です。

目的レンズ合計の重さ
毎日持ち歩くRF28mm F2.8 STM約495g
風景の旅行RF-S10-18mm + キットの18-45mm約655g
人物と日常キットの18-45mm + RF50mm F1.8 STM約665g
1本で旅行RF-S18-150mm約685g
飛行機・動物RF100-400mm + キットの18-45mm約1,140g

おすすめは「風景の旅行」の組み合わせです。16mmから72mm相当までを655gでまかなえ、キットだけのときより撮れる写真がはっきり増えます。

よくある質問

一眼レフ用のEFレンズは使えますか

キヤノン純正のマウントアダプター(EF-EOS R)を使えば、EF・EF-Sレンズを付けられます。すでにEFレンズを持っているなら、まずそれを試してから買い足すのが無駄のない方法です。

ダブルズームの55-210mmは買い替えたほうがいいですか

運動会や公園の鳥なら、55-210mmで足りることが多いです。空港の飛行機や、遠くの野鳥を撮って「届かない」と感じたときが買い替えどきで、そのときはRF100-400mmが第一候補です。

R50とR10、レンズ選びは変わりますか

レンズは同じものが使えます。違いは本体で、R10は握りが深く連写も速い(電子シャッターで最高23コマ/秒)ので、重い望遠で動きものを追うならR10のほうが扱いやすいはずです。R50は約54g軽く、持ち出しやすさで勝ります。