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ニコンZの望遠ズームの選び方:新しい120-300mm f/2.8 TCと、100-400・180-600の違い

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ニコンがNIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR Sを発表しました。2026年11月13日発売予定で、ニコンダイレクトの予約受付は11月5日10時から始まります。価格はオープンプライスです。

特徴は2つです。120mmから300mmまで開放F2.8が変わらないこと、そして1.4倍のテレコンバーターを内蔵していて、切り替えると168-420mm・F4のズームになることです。この記事では、ニコンZの望遠ズームの中でこのレンズがどこに位置するのかを、公表値で整理します。

結論:明るさに2.7kgを払えるかどうか

  • 120-300mm f/2.8 TC:夕方や室内など光の少ない場面で、シャッター速度を稼ぎたい人。望遠端420mm・F4まで1本で届く。そのかわり約2735gある。
  • 100-400mm f/4.5-5.6:手持ちで一日持ち歩きたい人。約1435gで120-300mmの半分ほど。明るさは望遠端F5.6。
  • 180-600mm f/5.6-6.3:とにかく遠くを大きく写したい人。600mmまで届くが、暗さと約2140gの重さを受け入れる必要がある。

F2.8とF5.6の差は2段です。同じ明るさの場面なら、シャッター速度を4倍速くできるか、ISO感度を4分の1にできます。この差に意味がある撮り方をするかどうかが、選ぶときの分かれ目です。

ニコンZの望遠をスペックで並べる

レンズ焦点距離開放F値質量全長最短撮影距離
Z 120-300mm f/2.8 TC VR S120-300mm(テレコン使用時168-420mm)F2.8(使用時F4)2735g353.5mm0.98m
Z 70-200mm f/2.8 VR S II70-200mmF2.81180g208mm0.38m
Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S100-400mmF4.5-5.61435g222mm0.75m
Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR180-600mmF5.6-6.32140g315.5mm1.3m
Z 400mm f/4.5 VR S400mmF4.51245g234.5mm2.5m
Z 400mm f/2.8 TC VR S400mm(テレコン使用時560mm)F2.8(使用時F4)2950g380mm2.5m

こう並べると、120-300mmの立ち位置がはっきりします。70-200mm f/2.8の先を、同じF2.8のまま300mmまで伸ばし、さらにテレコンで420mmまで行けるレンズです。重さは70-200mmの2倍強、400mm f/2.8 TCより215g軽い、という位置にいます。

紹介するレンズ

NIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR S

24群30枚の光学系に、5群8枚の1.4倍テレコンバーターを内蔵しています。テレコンを入れると焦点距離は168-420mm、開放F値はF4になります。最短撮影距離はテレコンの有無で変わらず、最大撮影倍率は0.18倍(テレコン使用時0.25倍)です。

手ブレ補正は6.5段(CIPA 2024規格。Z6IIIに装着し、テレコン非使用・望遠端・NORMALモードで測った値)とされています。AFの駆動にはシルキースウィフトVCM(SSVCM)を使い、フィルターは先端が112mm、内蔵のフィルターホルダーが46mmです。ニコンの案内では、DXフォーマット(APS-C)のカメラと組み合わせると最大630mm相当になります。

比較ページ:100-400mmとの違い、180-600mmとの違い、400mm f/2.8 TCとの違い

NIKKOR Z 100-400mm f/4.5-5.6 VR S

約1435gで400mmまで届く、Sラインの望遠ズームです。120-300mmの約半分の重さで、望遠端も長く、最短撮影距離は0.75mと近い。そのかわり望遠端はF5.6で、120-300mmにテレコンを入れた420mm・F4と比べても1段暗くなります。手持ちで一日歩く撮影なら、まずこちらが基準です。

NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR

600mmまで届く望遠ズームで、約2140g。120-300mmより約600g軽く、望遠端はテレコン使用時の420mmと比べても180mm長い一方、開放F値はF5.6-6.3です。明るさより焦点距離が欲しい被写体、たとえば遠くの野鳥や、離れた場所を飛ぶ機体に向きます。

NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S

約1245gの400mm単焦点です。ズームはできませんが、F4.5の明るさをこの軽さで実現しています。120-300mmのテレコン使用時(420mm・F4)とほぼ同じ焦点距離・明るさを、半分以下の重さで得られる組み合わせです。

F2.8通しと内蔵テレコンは、何に効くか

暗い時間帯のシャッター速度

動いている被写体を止めるには、速いシャッター速度が要ります。F5.6のレンズでISO 6400・1/1000秒が必要な場面なら、F2.8のレンズではISO 1600で同じ1/1000秒を切れます。夕方の飛行展示や、屋内のスポーツで効いてくる差です。

レンズを替えずに焦点距離を伸ばせる

外付けのテレコンバーターは、付け外しの間に撮影が止まります。内蔵型はレンズに付けたまま切り替えられるので、300mm・F2.8と420mm・F4を、場面に合わせて行き来できます。航空祭のように被写体の距離が刻々と変わる撮影では、この切り替えの速さそのものが価値になります。

注意:2.7kgを手で持つことになる

航空祭は三脚も一脚も持ち込めない基地が多く、機材はすべて手持ちになります(基地別の持ち込みルール)。2735gは、カメラを付けると3kgを大きく超えます。何ミリが必要かを先に計算してから選ぶと、重さとの釣り合いが取りやすくなります(飛行機撮影のレンズは何ミリ必要?)。

手ブレ補正の段数を比べるときの注意

120-300mmの6.5段は「CIPA 2024規格」で、Z6IIIに付けたときの値です。ほかのレンズの段数は、測定に使った規格やカメラが違う場合があり、数字を横に並べてそのまま比べることはできません。段数の考え方は手ブレ補正の「段数」とはにまとめています。

よくある質問

いつ発売ですか。予約はいつからですか

ニコンの製品ページでは、2026年11月13日発売予定、ニコンダイレクトの予約受付は11月5日10時開始と案内されています。価格はオープンプライスです。

キヤノンのRF100-300mm F2.8との違いは

どちらも300mmまでF2.8通しのズームで、フィルター径112mm・最大径128mmと外形も近いレンズです。違いはテレコンバーターの有無で、ニコンは1.4倍を内蔵しています。質量はニコンが2735g、キヤノンが2590gです(比較ページ)。マウントが違うので、どちらかを選ぶのはカメラを決めたあとになります。

APS-C(DX)のカメラに付けるとどうなりますか

画角が1.5倍相当になるので、120-300mmは180-450mm相当、テレコン使用時は最大630mm相当です(ニコンの案内による)。ただしレンズの重さは変わらないので、小さなボディとの組み合わせでは前が重くなります。

まとめ

  • NIKKOR Z 120-300mm f/2.8 TC VR Sは、2026年11月13日発売予定。予約は11月5日10時から
  • F2.8通しと1.4倍テレコン内蔵で、1本で120mmから420mm(F4)までをカバー
  • 重さは約2735g。手持ち中心なら100-400mm(1435g)、遠さ優先なら180-600mm(2140g)も比べる
  • 暗い時間帯や屋内で、シャッター速度を稼ぎたい人に向く

カメラ側から選ぶなら、Z8におすすめのレンズとZ6IIIにおすすめのレンズもどうぞ。