Zfは、ダイヤルで操作するクラシックな外観のフルサイズ機です。中身は2450万画素のセンサーにボディ内手ブレ補正(5軸)、メカシャッターで14コマ/秒の連写と、実用の機能がそろっています。
レンズ選びでは「小さなレンズを付けて外観を生かす」か「重さを気にせず機能で選ぶ」かを先に決めると迷いません。本体は約710gあり、見た目の印象よりしっかりした重さです。この記事では、Zfに合うレンズを用途別に選びました。仕様の数値はメーカーの公表値です。
結論:目的別の1本
| やりたいこと | 選ぶレンズ | 質量 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 付けっぱなしの1本 | NIKKOR Z 40mm f/2(SE) | 170g | 外観がそろう標準単焦点 |
| いちばん薄く | NIKKOR Z 26mm f/2.8 | 125g | 全長23.5mmの広角 |
| 軽い標準ズーム | NIKKOR Z 24-70mm f/4 S | 500g | 沈胴式でF4通し |
| 1本で広く使う | NIKKOR Z 24-120mm f/4 S | 630g | 120mmまでF4通し |
| 人物を撮る | NIKKOR Z 85mm f/1.8 S | 470g | 中望遠の定番 |
最初の1本なら、40mm f/2(SE)が外観にも使い勝手にも合います。ズームが必要なら24-70mm f/4 Sです。
Zfでレンズを選ぶ前に知っておきたいこと
ボディ内手ブレ補正があるので、VRなしの単焦点が使いやすい
Zfはイメージセンサーシフト方式の5軸補正を積んでいます。NIKKOR Zの単焦点には手ブレ補正(VR)のないものが多いのですが、Zfならボディ側の補正が働くので、暗い場所でも扱いやすくなります。小さな単焦点を選びやすいことが、このカメラの利点です。
SEレンズは見た目がそろう
ニコンには、クラシックな外観に仕上げたSpecial Editionの28mm f/2.8と40mm f/2があります。焦点距離や開放F値は通常版と同じで、質量の差も数g以内です。外観にこだわるならSE、価格を抑えるなら通常版という選び方になります。
2450万画素は、軽いレンズと相性がいい
画素数が控えめなぶん、1枚あたりのデータが軽く、レンズに最高の解像を求めなくても画素を生かしやすいカメラです。4500万画素のZ8のようにS-Lineを前提にしなくても、小さな単焦点で満足しやすいと言えます。
単焦点:Zfのいちばんの楽しみ
NIKKOR Z 40mm f/2(SE):まず1本なら
約170g、全長45.5mmの標準単焦点です。40mmは広すぎず狭すぎず、街歩きから室内までこれ1本で回れます。F2の明るさがあり、最短0.29mまで寄れます。Zfと合わせても約880gで、持ち出しやすい組み合わせです。Zfのレンズキットにも用意されています。
NIKKOR Z 26mm f/2.8:ボディキャップのような薄さ
全長23.5mm、約125gのパンケーキレンズです。カメラに付けたままバッグに入れやすく、Zfの小さなレンズの選択肢としていちばん薄い1本です。26mmの広さは街のスナップや旅行の風景に向きます。
NIKKOR Z 28mm f/2.8(SE):外観をそろえる広角
全長43mm、約160gです。26mmよりわずかに狭く、そのぶん奥行きがあります。最短0.19mまで寄れるので、広角で手前の物に近づいて撮る使い方に向きます(通常版の28mmと26mmの比較)。
NIKKOR Z 50mm f/1.4:明るさを取る標準
開放F1.4で約420gです。暗い室内や夜の街で、シャッター速度を稼ぎたい人に向きます。同じ50mmの50mm f/1.8 Sとほぼ同じ重さなので、明るさと解像のどちらを取るかで選びます(2本の比較)。
NIKKOR Z 85mm f/1.8 S:人物に1本
約470gの中望遠単焦点です。人物を撮るなら、背景のぼけと距離の取りやすさのバランスがいい焦点距離です。さらに大きなぼけを求めるなら85mm f/1.2 Sがありますが、約1,160gとZfより重くなります(2本の比較)。人物向けのレンズの考え方はポートレートのレンズにまとめました。
標準ズーム:1本で済ませたいとき
NIKKOR Z 24-70mm f/4 S:沈胴式で軽い
約500gの沈胴式で、持ち運ぶときは短く縮まります。ズーム全域F4なので、ズームしても明るさが変わりません。Zfに付けて約1.2kgです。旅行に1本という使い方に向きます。
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S:これ1本で何でも
24mmから120mmまでをF4通しでカバーします。どの焦点距離でも0.35mまで寄れるので、普段使いのズームで「寄れない」と困る場面がほとんどありません。F2.8の標準ズームより1段暗い代わりに、望遠側が50mm長くなります。約630gで、Zfと合わせて1.34kgです。
NIKKOR Z 24-105mm f/4-7.1:軽さで選ぶ
約350gと軽い標準ズームです。S-Line級の解像までは望めませんが、中央部の写りはよく、24mmから50mmでは0.2mまで寄れます。開放F値は暗めなので、夕方以降はZfのボディ内補正と高感度に頼る形になります。
NIKKOR Z 28-75mm f/2.8:F2.8を565gで
全域F2.8のズームとしては軽く、持ち運びが負担になりにくいレンズです。ズーム全域で解像が安定していて、四隅まで崩れにくい写りです。最短0.19mまで寄れて、夜景ではF2.8の明るさがそのまま効きます。
広角:風景と夜景
NIKKOR Z 17-28mm f/2.8:450gのF2.8広角
F2.8の広角ズームとしては小さく軽く、ズームしても全長が変わりません。開放からズーム全域で解像が安定しています。17mmで0.19mまで寄れるので、手前の物を大きく入れた構図も撮れます。
望遠:動くものや遠くのもの
NIKKOR Z 70-180mm f/2.8:F2.8を795gで
全域F2.8の望遠ズームで、約795gです。Sラインの70-200mm f/2.8 VR S II(約1,180g)より385g軽く、Zfと釣り合う重さです。VRは入っていませんが、Zfのボディ内補正が働きます。運動会や発表会の使い方は運動会・発表会で使う望遠レンズにまとめました。
もっと遠くを撮るなら100-400mm f/4.5-5.6 VR Sか180-600mm f/5.6-6.3 VRです。違いはニコンZの望遠ズームの選び方にまとめました。
TAMRON 35-100mm F/2.8 Di III VXD:中望遠までの軽いF2.8
2026年3月に発売された、35mmから100mmまでの全域F2.8ズームです。約565gで、最短0.22mまで寄れます。標準から中望遠までを1本で撮りたい人に向きます。
組み合わせ例(Zf本体込みの重さ)
| 目的 | レンズ | 合計の重さ |
|---|---|---|
| いちばん軽く | 26mm f/2.8 | 約835g |
| 付けっぱなし | 40mm f/2(SE) | 約880g |
| 軽い旅行 | 24-105mm f/4-7.1 | 約1,060g |
| 標準ズーム | 24-70mm f/4 S | 約1,210g |
| 何でも1本で | 24-120mm f/4 S | 約1,340g |
| 望遠を足す | 70-180mm f/2.8 | 約1,505g |
小さな単焦点なら900gを切るので、フルサイズとしてはかなり軽い組み合わせになります。
よくある質問
ZfとZ6III、Z5IIのどれを選ぶべきですか
付けられるレンズは同じです。違いはボディの操作系と連写、ファインダーなどです。ZfとZ6IIIの比較、ZfとZ5IIの比較で、違う項目だけを確認できます。Z6IIIのレンズはZ6IIIにおすすめのレンズ、Z5IIはNikon Z5IIにおすすめのレンズにまとめました。
APS-C用のDXレンズは使えますか
付きますが、自動でクロップされて約1,000万画素相当になります。常用するならフルサイズ用のレンズを選んでください。同じ外観の流れをくむAPS-CのZ fcは、Z50II・Z fcにおすすめのレンズにまとめました。
一眼レフ用のFマウントレンズは使えますか
マウントアダプター(FTZ II)を使えば、AF-SやAF-PのFマウントレンズをAFで使えます。古いレンズの外観をZfに合わせて楽しむ人もいます。



