フルサイズのミラーレスで最初に迷うのが、この2つです。どちらも完成度は高く、「写らない」ということはありません。差が出るのはレンズの選択肢の作られ方です。
この記事では、当サイトが各社の公式サイトから集めた仕様データで、2つのマウントを並べます。
本数は2026年9月時点で公式サイトに現行品として載っているものを収録した数です。生産終了品と一部のサードパーティ製レンズは含みません。
結論
- 選択肢の多さと価格帯の幅なら Sony E。収録151本。TAMRON と SIGMA のレンズが同じマウントで使えるので、同じ焦点距離に「純正」と「他社」の両方があります。
- 望遠を軽く安く始めたいなら Canon RF。100-400mmが635g、600mm F11が930g。超望遠の入り口が軽い構成で作れます。
- ボディの選択肢は Sony がやや多い。収録18機種(フルサイズ14・APS-C 4)に対し、Canon は14機種。
レンズの中身を種類別に
| 種類 | Canon RF | Sony E |
|---|---|---|
| 単焦点 | 31本 | 66本 |
| 広角ズーム | 11本 | 18本 |
| 標準ズーム | 6本 | 19本 |
| 標準〜中望遠ズーム | 3本 | 7本 |
| 望遠ズーム | 9本 | 24本 |
| 超望遠ズーム(400mm以上) | 3本 | 11本 |
| マクロ(等倍前後) | 1本 | 6本 |
| 合計 | 65本 | 151本 |
数の差は、他社レンズの有無がそのまま出ています。Eマウントは TAMRON が26本、SIGMA が多数を占め、純正より小さい・軽い・安い選択肢が各カテゴリーにあります。RFマウントは純正が中心で(当サイト収録では他社製は APS-C 用の数本)、同じ焦点距離に選択肢が少ないぶん、迷う時間は短くなります。
望遠:入り口の軽さは Canon
400mm以上に届くレンズを、軽い順に並べるとこうなります。
| Canon RF | 質量 | Sony E | 質量 |
|---|---|---|---|
| RF100-400mm F5.6-8 IS USM | 635g | FE 100-400mm F5.6-8 OSS | 654g |
| RF600mm F11 IS STM | 930g | FE 400mm F4.5 GM OSS | 994g |
| RF800mm F11 IS STM | 1,260g | FE 600mm F6.3 GM OSS | 995g |
| RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM | 1,370g | SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | 1,135g |
| RF200-800mm F6.3-9 IS USM | 2,060g | TAMRON 50-400mm F/4.5-6.3 | 1,155g |
Canon の F11 単焦点(600mm / 800mm)は、絞りが固定で明るくない代わりに軽く、価格も超望遠としては抑えられています。晴れた日の野鳥や飛行機なら十分に使えます。Sony 側は F4.5 / F6.3 の明るい単焦点が1kg前後にまとまっているのが特徴で、こちらは価格帯が上がります。
200-800mmまで1本で届くのは RF200-800mm だけ(収録範囲では)。Sony は FE 400-800mm があり、届く距離では上回ります。
ボディの幅
| Canon | Sony | |
|---|---|---|
| 収録機種 | 14 | 18 |
| フルサイズ / APS-C | 8 / 4 | 14 / 4 |
| 画素数の幅 | 2410〜4500万 | 1210〜6680万 |
| いちばん軽いボディ | 356g | 343g |
| 連写の最大 | 40コマ/秒 | 30コマ/秒 |
画素数の上を求めるなら Sony(6680万画素の α7R VI)。連写の数字は Canon が上ですが、測定条件が違うので単純比較はできません。実機の数値を並べるなら比較ツールを使ってください。
代表的な組み合わせは個別ページにしています。EOS R6 Mark III と α7 V、EOS R5 Mark II と EOS R6 Mark III。
用途別の向き
| 撮るもの | 向く | 理由 |
|---|---|---|
| 子どもの運動会・発表会 | どちらでも | 70-200mm/100-400mmクラスが両方にある |
| 野鳥・飛行機(予算控えめ) | Canon RF | F11単焦点と100-400mmで軽く始められる |
| 野鳥・飛行機(軽さ優先・予算あり) | Sony E | 400mm F4.5 / 600mm F6.3 が1kg前後 |
| 動画 | Sony E | 専用機(FX・ZVシリーズ)と対応レンズが多い |
| ポートレート | Sony E | 単焦点66本。他社の大口径も選べる |
| 旅行・スナップ | どちらでも | 軽量ボディは両方にある(343g / 356g) |
| 予算を抑えて揃えたい | Sony E | 他社レンズで価格帯の下が広い |
よくある質問
RFマウントに他社レンズは出ないのですか
APS-C用を中心に、他社から一部が出ています。当サイトの収録では SIGMA の数本が RFマウントに対応しています。フルサイズ用の選択肢は、Eマウントに比べると限られます。
一眼レフのレンズは使えますか
Canon は EF レンズをマウントアダプターでほぼそのまま使えます。Sony も A マウントのアダプターがありますが、現行の主流ではありません。手持ちが EF レンズ中心なら、Canon に残るほうが乗り換えの費用は小さくなります。
APS-Cから始めても大丈夫ですか
どちらも同じマウントなので、あとでフルサイズのボディに替えられます。ただし APS-C 専用レンズ(RF-S / E の一部)は画角が制限されます。マウントの比較もあわせてどうぞ。
決めきれません
使いたい望遠レンズを1本決めて、その重さを見てください。1.4kgを超えると、手持ちで半日振り回すのはきつくなります。どうしても決まらないときは、店頭で両方を握ってみてください。ボディのグリップとメニューの相性は、触ればすぐ分かります。